先週までは、好調な企業決算と利下げ期待を背景に、米国株式市場は強含みの展開。今週は、利下げが実際行われた場合のマーケットがどのような反応を示すかに注目です。
FOMCやパウエル議長会見はもちろんのこと、GDP速報など重要イベントが予定され、さらには、マーケットをけん引する、ビッグテック、マグニフィセント・セブンの決算発表も控えています。
年内の強気相場が続くかどうかを確認する、一週間となりそうです。
今週の見通しと重要スケジュール【10/27-31】
- 利下げ確率高まるFOMCとパウエル会見に注目
- 米中・日米首脳会談を控え、地政学リスクと対話進展が焦点に
- 7-9月期GDP速報とPCE(個人消費支出)で景気とインフレのバランスを検証
- M7の決算発表で、ハイテクと景気敏感株中心に買い継続期待
見通し
米国株式市場は、インフレ鈍化と好調な企業決算を背景に、堅調な推移が続くとみられます。先週発表のCPI(消費者物価指数)が予想を下回り、FRBによる年内利下げ観測が一段と強まったことで、投資家心理は改善傾向にあります。
実際、CMEグループのFedWatchツールによると、10月29日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが決定される可能性は90%を上回っており、
米国株式市場にとっては、大きな支援材料となっています。
FOMCやパウエル議長会見、7~9月期GDP速報、そしてPCE(個人消費支出)コアデフレーターなど、金融政策と景気の方向性を占う重要指標が相次ぎ、
米中・日米首脳会談を控えた地政学リスクへの警戒感は残るものの、対立の激化が回避されれば、リスクオンムード(株が買われやすい環境)が維持されやすいと考えます。
今週予定のマイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOGL)、メタ・プラットフォームズ(META)、アップル(AAPL)、アマゾン(AMZN)の決算結果によっては、波乱含みの展開もあるかもしれませんが、
景気の底堅さとインフレ鈍化の両立が確認されれば、NYダウとS&P500は最高値圏を維持し、ハイテクや消費関連株を中心に、堅調な動きが続く可能性が高く、
利下げの決定がなされた後の、マーケットの反応を探る動きになると個人的には見ています。
重要スケジュール
10月
27日(月)・・ASEAN首脳会議(高市首相・トランプ大統領出席)
28日(火)・・日米首脳会議/10月消費者信頼感指数
FOMC(米公開市場委員会)
29日(水)・・パウエル議長会見
30日(木)・・7-9月期実質GDP(速報値)/米中首脳会議(韓国)
31日(金)・・9月PCE(個人消費支出)コアデフレーター/対中追加関税100%(発動11/1)
今週は、なんといっても、マグニフィセント・セブンの大御所が決算を控えています。
●10/29-アルファベット、マイクロソフト、メタ
●10/30-アップル、アマゾン
その他主要米企業の決算発表スケジュールはこちら↓

先週のマーケットレビュー【10/20-24】
24日金曜日、週末のマーケット
この日、主要株価3指数は、そろって過去【史上】最高値更新しています。
- NYダウ:高値47,326.73/終値47,207.21ドル
- S&P500:高値6,807.11/終値6,791.69ポイント
- ナスダック:高値23,261.26/終値23,204.87ポイント

*主要株価3指数の週末の終値と前週末比(+は↑上昇、▼は↓下落)。年初来の上昇率、過去【史上】最高値とその日付です。
先週のおさらい
●米中関係改善と政府閉鎖解除期待で週初は堅調スタート
●決算シーズン本格化、好業績銘柄が、株価上昇をサポート
●米中対立報道とハイテク決算失望で一時反落、警戒感広がるも
●CPI鈍化と利下げ期待で、主要株価3指数は過去最高値を更新
ダイジェスト
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月曜日

今週の決算発表から
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