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市場の転換点になるか?FOMCと中東情勢の複合リスクを読む!?今週の見通しと重要スケジュール【6/16-20】

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先週、米国ではインフレ指標が鈍化し、米中協議も前向きに進展。

これにより市場には一時的な安心感が広がりました。しかし、

週末にかけてイスラエルによるイランへの攻撃が伝わり、再び地政学リスクが意識される展開に。

今週はFOMC(米連邦公開市場委員会)での金利・経済見通しの発表と、

パウエル議長の会見が控えており、市場が再び大きく動く可能性を秘めています。

投資家心理にも変化の兆しが見られます。複数のリスクが交差するこの一週間、

果たして相場は転換点を迎えるのでしょうか──。

目次

今週の見通しとスケジュール【6/16-20】

見通し、マーケットナビ

米中協議は前向きに進展。レアアースや輸出規制を巡る歩み寄りが安心感をもたらし、

インフレ指標(CPI・PPI)も落ち着きを見せていました。ところが

週末には中東情勢が再び緊迫。イスラエルがイランの核・軍事施設を攻撃し、地政学リスクが再燃。

不安を抱えてまま、週明けのマーケットをむかえることになりそうです。

今週の焦点

中東情勢の行方(G7,16日)
 今週はイスラエルとイランの報復の連鎖が、市場の不安定要因に加わります。

16日から行われます、G7首脳会議では緊急の議題として取り上げられると

思いますが、特に出席するトランプ大統領のつぶやきには要注意です。

米小売売上高(17日)
 個人消費の底堅さが確認されれば、景気回復への期待が高まり、

一方で予想を下回れば利下げを催促する環境が出てくるかもしれません。

FOMC(18日)とパウエル議長会見
 金利は据え置きが大勢。注目は年内利下げの有無とそのタイミングでしょうか。

*ドットチャートや発言内容から市場の織り込みに変化が出る可能性があります。

SEP(Summary of Economic Projections)は、FOMCメンバーが四半期(3月,6月,9月,12月)ごとに公表する経済見通し。実質GDP成長率、失業率、インフレ率、コアインフレ率、政策金利(FFレート)の予測値が含まれます。SEPは今後の米国金融政策を占う重要な材料であり、特にドットチャートは、市場参加者の注目を集めています。

ドットチャートは、米連邦公開FOMCの各メンバーが予想する将来の政策金利水準を点で示したグラフで、金利の見通しを視覚的に把握できます。こんな感じ↓です。参考に3月のドットチャートをのせておきます。

また、毎回のことですが、18日のパウエル議長会見の一語一句に市場関係者は神経質にならざるを得ません。

想定されるマーケットの動き

  • 株式市場:FOMC前後は様子見ムード。利下げ示唆があればナスダック中心にリスクオンの流れも。ただし地政学リスクが重しにとなり思わぬ展開も。
  • 債券市場:週末の長期金利は、4.40%。長期金利の方向性はFOMC次第。利下げ期待が強まれば低下基調が継続。
  • 原油市場:先週末は原油供給不安で、一時1月以来の高値77.62ドルまで、上昇した原油先物は、中東情勢次第でさらにここから上昇するリスクを抱えています。

今週の重要スケジュール

6月

16日(月)・・G7首脳会議(15-17日、カナダ)

17日(火)・・5月小売売上高,
      FOMC開催<-18日、政策決定、/経済・金利見通し公表/>

18日(水)・・パウエル議長会見

19日(木)・・奴隷解放記念日の祝日で、市場はお休み

20日(金)・・5月景気先行指標総合指数

先週のマーケットレビュー【6/9-13】

13日週末のマーケット

先週のおさらい

ポイント
  • 米中閣僚級協議、5月合意履行を確認。
    -中国はレアアースの輸出を6カ月間容認、米国は一部輸出規制を緩和。
  • 物価指標(CPI,PPI)は、関税引き上げによる急激なインフレへの警戒感が緩和。
  • イスラエル軍がイランの核・軍事施設を攻撃。中東情勢悪化懸念の大揺れの週末の米国市場

ダイジェスト

*日付をクリックすると、その日のマーケットの様子がわかります。

月曜日

エヌビディア<NVDA+0.64%,142.63ドル>

テスラ<TSLA+4.55%,308.58ドル>

・NYダウ-%

・S&P500+0.09%

・ナスダック+0.31%

・長期金利(10年国債利回り)4.48%

*株価、指数等は終値。(+↑上昇)(▼↓下落)は前日比です。

●高値警戒感

●先週末S&P500は約3カ月半ぶりに6,000台を回復。

-米雇用統計が予想上回り、最高値6,144に接近。9日も6,005.88と、2月21日以来の高値で終了。利益確定売り先行

●米中はロンドンで2回目の閣僚級協議を実施

-レアアースや半導体規制が議題に。「対話継続は前向きな兆し」との声。ただ全体的には方向感に乏しい展開。

●テスラ(上記)や

●アドバンスト・マイクロ・デバイシズ

<AMD+4.77%,121.73ドル>など中国、半導体関連堅調

●アップル<AAPL▼1.21%,201.45ドル>年次開発者会議を開き端末の新機能などを発表。人工知能(AI)の利用で出遅れ?ているとの見方が根強い。

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