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米国株、今週の見通し【12/23-27】:マーケット関連の主要スケジュールと先週のレビュー

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目次

今週のスケジュールと見通し【12/23-27】

年末・年始スケジュール

12月

  • 23日(MON):12月消費者信頼感指数
  • 12月24日(TUE):時間短縮取引となります。
  • 25日(WED):Christmas Dayの祝日のため市場はお休み
  • 12月31日(TUE):通常通りの取引日。

1月

  • 1日(WED):New Year’s Dayの祝日のため市場はお休み
  • 3日(FRI):12月ISM製造業景況指数

今週の見通し

12月18日のFOMC後、米国株式市場では長期金利(10年国債利回り)の急上昇を受けて利益確定売りが広がり、NYダウが1,123ドル下落の展開。

FOMCでは政策金利を0.25ポイント引き下げ、4.25-4.5%に設定。この決定は9月時点の2024年末見通しに一致しており、サプライズはありませんでしたが、FOMCメンバーの見通しでは、2025~27年の利下げペースが鈍化し、後ろ倒しに修正された形となりました。

パウエルFRB議長の発言からは(特に8月以降、雇用市場の軟化を意識するものがありましたが)今回の経済見通しでは、失業率よりも再び「インフレの不確実性」が強調されていました。

また、(9月の見通し時点では未確定だった)11月の大統領選後、初めてトランプ次期政権下の政策影響が部分的に織り込まれた予測と期待されていたことに関しては、

FOMC後のパウエル議長の会見で、「トランプ2.0」(第2次トランプ政権)に伴う減税や関税強化などの影響をどの程度考慮したかはメンバー間でバラツキがあり、推測を基に予測を作成することはしない方針を維持しています。

2024年最後となった、今回のFOMC見通しは、政策の具体化や今後の経済指標次第で変動する可能性が高く「暫定的な叩き台である」と指摘する市場関係者がいました。

今週は、大きなイベントがなく、つつがなく年の瀬を迎えることを望みたいところですが、FOMCの決定に対してネガティブに捉える雰囲気が先行されると、参加者が少ないだけに、波乱の展開も予想されます。

因みに先行きの不安度合いを表す、*VIX(恐怖)指数は、17日の15.87から、翌日高値28.32まで上昇、20日週末の金曜日は、18.36となって週末を迎えています。

VIX(ボラティリティ・インデックス)は、「恐怖指数」とも呼ばれる指標で、S&P500指数のオプション取引を基に、今後30日間の市場の価格変動予測を数値化。通常、VIXが高いと投資家心理が悲観的で、市場に不安が広がっていることを示し、逆に低い場合は市場が安定していることを意味します。

VIXは市場のリスクヘッジや不安の測定に活用され、リスク回避的な投資戦略を立てる際の参考として注目されています。具体的には、

20未満:市場が比較的安定しており、投資家の心理が楽観的であることを示します。この場合、株価は緩やかに上昇する傾向があります。

20以上:市場の不安が高まりつつある状態を表します。数値が上昇するほど、価格変動リスクが大きいと考えられます。

特にVIXが30以上になると、恐怖感が強く、リスク回避的な動きが活発になるとされています。一方、10以下のような極端に低い水準は、過剰な楽観が潜在的なリスクにつながる可能性があると警戒されます。

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先週のマーケットレビュー【12/16-20】

20日週末のマーケット

先週のおさらい

ポイント
  • FOMCでは、政策金利を0.25%引下げ、4.25-4.50%へ。3会合連続の引下げ。
  • 引下げは大方の予想通りも、FOMCメンバーの見通しでは、2025~27年の利下げペースの鈍化に不安?
  • 長期金利(10年国債の利回り)が4.4%台前半から、4.5%後半と神経質な動き。株価は割高感を意識。

ダイジェスト

**日付をクリックすると、その日マーケットの概要がわかります。

月曜日

エヌビディア<NVDA▼1.68%,132.00ドル>

テスラ<TSLA+6.14%,463.02ドル>

・NYダウ▼0.25%

・S&P500+0.38%

・ナスダック+1.24%

・長期金利(10年国債利回り)4.40%

*株価、指数等は終値。(+↑)(▼↓)は前日比です。

●ナスダック最高値更新。ハイテク株が市場をけん引。

20,204.58(高値)/20,173.89(終値)

ビットコインの過去最高値更新もハイテク株買いを後押し?

●NYダウは8日続落

ディフェンシブ株に売りが出て下押し要因に。

●トランプ次期大統領

薬価交渉を担う薬剤給付管理(PBM)を批判したとの報道で、関連銘柄が売られる。→NYダウの下げへ

●FRBによる金融政策への不透明感

17-18日のFOMC(米公開市場委員会)では0.25%の利下げ予想。2025年の利下げ回数が減るとの見方も。

●ブロードコム<AVGO+11.21%,250ドル>

時価総額1兆ドル超え後も買い継続。

●アマゾンとアップルが過去最高値を記録。

<AMZN+2.40%,232.93ドル>

<AAPL+1.17%,251.04ドル>

●マイクロン・テクノロジー<MU+5.62%,108.26ドル>や

●アルファベット<GOOGL+3.60%,196.66ドル>上昇

●テスラ<上記>

アナリストによる目標株価引き上げで買われる。

これまでのFOMCは・・

2020年4月〜

FOMC開催月政策金利(*FFレートの目標誘導レンジ)
2020.4~2022.1月変更なし0.00~0.25%
2022.3月【ゼロ金利政策解除】 +0.25%0.25~0.50%
5月 +0.50%0.75~1.00%
6月 +0.75%1.50~1.75%
7月 +0.75%2.25~2.50%
9月 +0.75%3.00~3.25%
11月 +0.75%3.75~4.00%
12月 +0.5%4.25~4.50%
2023.1月 +0.25%4.50~4.75%
3月 +0.25%4.75~5.00%
5月 +0.25%5.00~5.25%
6月据え置き5.00-5.25%
7月+0.25%5.25-5.50%
9月据え置き5.25-5.50%
10月/11月据え置き5.25-5.50%
12月据え置き5.25-5.50%
2024.1月据え置き5.25-5.50%
3月据え置き5.25-5.50%
4月/5月据え置き5.25-5.50%
6月据え置き5.25-5.50%
7月30-31日据え置き5.25-5.50%
9月17-18日▼0.50%4.75-5.00%
11月6日-7日▼0.25%4.50-4.75%
12月17日-18日▼0.25%4.25-4.50% →今ここです。
政策金利の推移

2025年FOMCのスケジュール

<すべて、火曜日と水曜日、全部で8回>

  • 1/28-29
  • 3/18-19
  • 5/6-7
  • 6/17-18
  • 7/29-30
  • 9/16-17
  • 10/28-29
  • 12/9-10

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