NYダウが、連日で過去最高値を更新するなど、金曜日の動きは今週のマーケットに期待を持たせるものでした。スケジュール等からの、今週の見通しです。尚、2日月曜日は、レイバー・デー(Labor Day)の祝日でマーケットはお休みです。
今週の米国マーケット関連の重要スケジュール【9/2-6】
FOMCに向けて
米連邦準備理事会(FRB)がFOMC(9/17-18) に利下げを開始することで、米経済が*ソフトランディング(軟着陸)できるとの見方から、株価が再び上昇過程に転じる可能性を先週末のマーケットは期待させるものでした。株価主要3指数は、
- NYダウは、過去最高値を更新
- S&P500は、高値に近い、5,600ポイントを超える水準を維持
- ナスダックは、17,713で高値18,671ポイントまでに開き
という状況にありますので、エヌビディアをはじめとする半導体、ハイテク関連株の動向が鍵となりそうです。一方で、週末の雇用統計までの様子見で静かな展開も想定されます。
また7日からは、ブラックアウト(メンバーの発言により、マーケットが先に動いてしまうことを防ぐため中央銀行の金融政策決定会合前後に、会合参加メンバーが金融政策に関する対外発言を制限される期間)に入りますので、逆に今週のうち(9/2-6)に利下げに関し、消極的な発言をしようとする?メンバー(タカ派)も出て、マーケットを惑わすことがあるかもしれません。
重要スケジュール
9月
2日(MON):レイバー・デーの祝日
3日(TUE):8月ISM製造業景況指数
4日(WED):地区連銀経済報告書(ベージュブック)
5日(THU):8月ISM非製造業景況指数
6日(FRI):8月雇用統計
- 非農業部門雇用者数:予想-前月比+16.5万人(7月+11.4万人)
- 失業率:予想4.2%(7月4.3%)
- 平均時給<前年比>:予想3.7%(7月3.6%)
- 平均時給<前月比>:予想0.3%(7月0.2%)
先週のマーケット【8/26-30】レビュー
先週のおさらい
- 注目のエヌビディア決算は、市場予想を上回るも、ここまでの業績期待で過熱感あり、発表翌日は下落。
- 一方、同社の決算では、企業が人工知能(AI)の開発と活用に積極的であることが明らかに。顧客のAI投資が早期に収益化されていることも示される。
- NYダウは過去最高値の41,577.97ドル、終値でも41,335.05ドルと更新
週末のマーケット
ダイジェスト
*日付をクリックすると、その日のマーケットの概要がわかります。
月曜日
<26日米国マーケット>
エヌビディア<NVDA▼2.25%,126.46ドル>
テスラ<TSLA▼3.23%,213.21ドル>
・NYダウ+0.16%
・S&P500▼0.32%
・ナスダック▼0.85%
・長期金利(10年国債利回り)3.81%
*株価、指数等は終値。(+↑)(▼↓)は前日比です。
●エヌビディア<上記>
2.25%下落。28日に決算発表を控え、持ち高調整の売りが優勢。市場では決算内容次第で相場全体に影響が及ぶ可能性があると懸念。
●NYダウは過去最高値更新
これまでの7/18取引時間中の高値抜き、
41,420.05ドル(終値も41,240.52ドルと7/17の終値超える)
●FRBによる9月の利下げ観測
23日のパウエルFRB議長の講演で「政策を調整する時が来た」と発言したことを受け、市場では9月に利下げが実施されるとの見方が強まる。
●景気敏感株や消費関連株がしっかり
ディズニー<DIS,+1.35%,91.78ドル>
アメリカン・エキスプレス<AXP,+1.03%,253.88ドル>等
一方、
●ナスダック下げ、半導体関連株が弱い
ブロードコム<AVGO▼4.05%,159.62ドル>
AMD<AMD,3.22%,149.99ドル>
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