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【11/6-10の週】パウエル議長のタカ派的発言よりも、利上げ終了観測が上回りマーケットはしっかり。

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11/6-10のマーケット

指標の動き

指標11/1011/3騰落率
NYダウ34,283.1034,061.32 +0.65%
S&P5004,415.24 4,358.34 +1.31%
ナスダック   13,798.1113,478.28 +2.37%
ドル/円 151.53149.36
米国10年国債利回り(%)    4.64  4.52
~11/10まで

先週のポイント

先週のポイント
  • 長期金利の低下が株式市場を支え、ナスダック総合指数は、9日続伸。10月以来の高値へ
  • パウエル議長のタカ派的な発言を意に介さずのマーケット?
  • 投資家の恐怖心理を示すVIX指数は、ほぼ2カ月ぶり低水準に

パウエル議長の牽制?

6日(月)

3日発表の10月雇用統計で労働需給の緩和が示されるなど、米国経済の減速を示す指標が相次ぎ、FRBによる利上げ局面が終了したとの見方が広がり、株式市場では買いが先行していました。ただ、前の週にダウで1600ドル

以上値上がりをしていたこともあり、小休止。また、低下傾向にあった長期金利が上昇(4.57%→4.6%台後半)し、相対的な割高感が意識されていたようです。

7日(火)

長期金利の低下一時4.54%とつける局面あり。WTI原油先物市場も大幅に下落(80ドル後半から、75ドル台へ)し、インフレや企業収益悪化懸念が後退。7-9月期の決算では市場予想を上回る企業が多く、株への買い安心感につながりました。

「どのくらい高くすべきかというより、今の水準をどのくらい長く維持するかという議論に変わっていくだろう」シカゴ連銀のグールズビー総裁は政策金利について、CNBCのTV番組で述べています。

8日(水)

この日ナスダック指数は、小幅ながら上昇し9日続伸、10月中旬以来の高値で終えています。9日の続伸は11連騰した、2021年10月〜11月以来。

9日(木)

“インフレを2%の目標に戻すために金融政策が十分に景気抑制的な水準に達したか『確信に至っていない』”インフレ次第では一段の引き締めをためらわないと、パウエルFRB議長のIMF(国際通貨基金)パネル討議での草稿。ともすれば、利上げの打ち止めから引き下げへと先走る、マーケットの動きを牽制していたように思えます。

この発言を受け、金融引き締めの長期化観測が再び意識され、長期金利は4.6%台半ばまで(前日終値4.47%)、株式市場主要3指数は、いずれも下落しています。

10(金)

複数のFRB関係者からのインフレ対策ではまだやるべきことの可能性と追加利上げも除外せずとの示唆や、強めの経済指標(ミシガン大消費者信頼感指数で期待インフレ率が上昇)などの影響で株価は伸び悩む場面もありました。しかしそれ以上に、市場の利上げ終了観測が根強く、金利が再び低下したことに合わせるように、

米国株式市場は上げ幅を拡大、金利先高観の後退でハイテクが買われ相場を一段と押し上げ、一週間を終えています。また、投資家の恐怖心理を示すVIX指数は14.19まで低下し、ほぼ2カ月ぶり低水準となっていました。

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