米国株式市場、NYダウは、週明け、7/26までは、13連騰と順調に上昇。マイクロソフト、アルファベット、メタの四半期決算は市場予想を上回るものが多く、利食い売りにおされた、マイクロソフト以外は発表後の株価は値上がり。予想通りの利上げとなったFOMCは「織り込み済み」と利上げの影響は限定的でした。また、28日に発表された、インフレ関連の指標では、物価上昇の勢いがやわらいでいることが確認され、利上げサイクルの終了への期待から?結局、主要3指数は前日比、前週比ともプラスで週末を終えています。
目次
主要指標の動き
指標 | 7月28日 | 7月21日 | 騰落率 |
NYダウ | 35,459.29 | 35,227.69 | +0.66% |
S&P500 | 4,582.23 | 4,536.34 | +1.01% |
ナスダック | 14,316.66 | 14,032.81 | +2.02% |
ドル/円 | 141.17 | 141.79 | |
米国10年国債利回り(%) | 3.95 | 3.84 |
FOMC(7/25-26日)
- 政策金利(FF金利)の誘導目標レンジを+0.25% 、
- 5.25%~5.50%へ引き上げ
- 堅調な雇用、低い失業率、インフレ率の高止まりという判断を維持。
- 今後のデータしだい、ただ利上げには少し慎重な印象?も
- 年内はあと3回のFOMCの予定、次回は9/19-20。
今年に入ってからのFOMC
FOMC開催日 | 幅 | 政策金利(*FFレートの目標誘導レンジ) |
2023.1月 | +0.25% | 4.50~4.75% |
3月 | +0.25% | 4.75~5.00% |
5月 | +0.25% | 5.00~5.25% |
6月 | 据え置き | 5.00-5.25% |
7月 | +0.25% | 5.25-5.50%←今回はここ。 |
次回までの重要スケジュールと年内FOMC
8月 | |
4日 | 7月の雇用統計 |
10日 | 7月の消費者物価指数(CPI) |
24日 〜26日 | *ジャクソンホール経済シンポジウム |
31日 | 7月の個人消費支出(PCE) |
9月 | |
1日 | 8月の雇用統計 |
13日 | 8月の消費者物価指数(CPI) |
19日〜20日 | FOMC |
下旬 | 8月の個人消費支出(PCE) |
10月31日〜11月1日 | FOMC |
12月12日〜13日 | FOMC |
*カンザスシティ連銀主催。主要国中央銀行のトップも参加する会議。この会議でのFRB議長の講演等により、金融政策の変更・転換が示唆されるケースがこれまでもあり、恒例のマーケットイベントと認知されつつあります。
GAFAM決算はじまる
4-6月期の決算はいよいよ、主役クラスが登場。
マイクロソフト(MSFT)25日
*発表日→発表後の週末28日の株価です。
- 売上高562億ドル(市場予想 555億ドル)、部門別売上高はそれぞれ、市場予想を上回る
- EPS(一株当たり利益)は、2.69ドル(市場予想 2.55ドル)
- クラウドサービス、アジュール(Azure)前年同期比+27%増収
- *350.98ドル→338.37ドル
アルファベット(GOOGL,GOOG)25日
- 売上高 746億ドル(予727.5億ドル)
- EPS 1.44ドル(予1.32ドル)
- 広告収入が順調
- *122.21ドル→132.58ドル
メタ・プラットフォームズ(META)26日
- 売上高320億ドル(予311億ドル)
- EPS 2.98ドル(予2.92ドル)
- フェイスブック、インスタグラム等の ファミリーグループ 月間アクティブユーザ数(MAP)は38.8億人。
- 広告需要回復に手応え
- *298.57ドル→325.48ドル
コアPCEデフレーター(7/28)
物価上昇の勢いが和らぐ?
- 6月のコアPCEデフレーターは、4.1%(予4.2%,5月4.6%)
- 4-6月期の雇用コスト指数は1.0%(予1.1%, 前期1.2%)
上記のインフレをはかる上で注目された指標は、いずれも物価上昇の勢いがおさまってきていることを確認させ、さらにはFRBによる昨年来の利上げが終了するのではとの期待感も出て、週末は株式市場全体を押し上げたようです。
CPIは消費者物価指数、**コアCPIは消費者物価指数からエネルギーと食品を除いた指数。またコアPCEデフレーターは、食品・エネルギーを除いた名目個人消費支出(PCE=Personal Consumption Expenditures)を実質個人消費支出で割ったもので、FRBが最も重要視している指標と言われ、この数値が2%になることをFRBは目標としています。
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