7/25-26に予定されているFOMCでは、利上げを再開する可能性が、かなり高くなっているようです。そんな雰囲気をただよわせた、今週のマーケット。
目次
主要指標の動き
金利が株式市場の重荷に?
指標 | 7月7日 | 6月30日 | 騰落率 |
NYダウ | 33,734.88 | 34,407.60 | ▼1.96% |
S&P500 | 4,398.95 | 4,450.38 | ▼1.16% |
ナスダック | 13,660.72 | 13,787.92 | ▼0.92% |
ドル/円 | 142.16 | 144.79 | |
米国10年国債利回り(%) | 4.07 | 3.84 |
6/28のストレステスト(銀行の健全性審査)の結果を受け、金融セクター中心に手堅く始まった週明けの米国株式市場でした。7/4米国独立記念日の祝日のための休場をはさみ、
6月FOMCの議事要旨(7/5)で何人かの参加者が6月の会合で0.25%の利上げが好ましいとしていたことがわかり、次回7/25-26日のFOMCで利上げが決定される確率がさらに高まったと解釈する、市場関係者がいました。
また、6日の債券市場では10年国債の利回りが一時4.08%と3月以来の高水準となり、金利の上昇で割高感から、株式市場の全体の重荷となりました。結局、主要3指数は、5日から、3日連続安となり、今週の取引を終えています。
注目の経済指標
5月のPCEコア・デフレーター(6/30)
- PCEコア・デフレーター(前年比 食品・エネルギーを除く)+4.6%,市場予想+4.7%
- 同前月比+0.3%,(予想も+0.3%)
- PCEデフレーター-3.8%(予想も3.8%)
CPIは消費者物価指数、**コアCPIは消費者物価指数からエネルギーと食品を除いた指数。またコアPCEデフレーターは、食品・エネルギーを除いた名目個人消費支出(PCE=Personal Consumption Expenditures)を実質個人消費支出で割ったもので、FRBが最も重要視している指標と言われ、この数値が2%になることをFRBは目標としています。
6月の雇用統計(7/7)
- 非農業部門の雇用者数-+20.9万人増(予想+22.5万人)
- 平均賃金前月比-+0.4%(予想+0.3%),前年比+4.4%(+予想4.2%)
- 失業率3.6%(前月3.7%)
雇用者数に過熱感はないのですが、FRBがインフレの状態を確認するために重視する、PCEコア・デフレーターがずっと4.6〜4.7%で粘着していることに、引き続きマーケットも神経質にならざるをえません。
FOMCの予定
2023年 | 日付(すべて火曜と水曜日です) |
7月 | 25日〜26日 |
9月 | 19日〜20日 |
10月,11月 | 31日〜11月1日 |
12月 | 12日〜13日 |
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