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今週のマーケットと決算発表スケジュール。米大手銀行は好決算。『経済投資クイズ』のまとめも。

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1-3月期決算シーズンが始まりました。14日の大手銀行四半期決算は、金利上昇で金利収入の増加が好調な利益となり株価は上昇しています。一方FRBの理事による、一段の利上げに前向きな発言があり、利上げ長期化による景気減速のへ懸念から米国株式市場は下落して、週末を終えてます。

目次

週間では小幅上昇

今週の動き

指標4月14日4月6日騰落率
NYダウ33,886.4733,485.29+1.2%
S&P5004,137.644,105.02+0.8%
ナスダック12,123.4712,087.96+0.3%
ドル/円133.77132.16(4/7)
米10年国債利回り(%)3.51 3.40(4/7)
~4/14(*7日は現物市場はお休み、他は短縮取引)

金利上昇の恩恵!?

シリコンバレー銀行の破綻で、金融機関への不安が広まる中での最大手銀行の決算でしたが、金利上昇による、金利収入の増加をうけ、概ね好調の決算。「銀行の耐久性が確認された」とする市場関係者の声がありました。14日に決算発表のあった、JPモルガン・チェースとシティグループの株価は前日より、大きく上昇しています。

1-3月期の決算シーズン始まる

企業名(シンボル)
4月
14(金)
JPモルガン・チェース(JPM),ユナイテッド・ヘルス・グループ(UNH),
ブラックロック(BLK),シティグループ(C)
18(火)ネットフリックス(NFLX),ゴールドマン・サックス・グループ(GS),
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ),
19(水)テスラ(TSLA),アイビーエム(IBM)
20(木)AT&T(T),フィリップ・モリス・インターナショナル(PM),
アメリカン・エキスプレス(AXP)
21(金)プロクター&ギャンブル(PG)
24(月)コカ・コーラ(KO),スリーエム(MMM)
25(火)アルファベット(GOOG,GOOGL),マイクロソフト(MSFT),ビザ(V),マクドナルド(MCD),
レイセオン・テクノロジーズ(RTX),ベライゾン・コミュニュケーションズ(VZ),
ネクストラ・エネジー(NEE)
26(水)メタ・プラットフォームズ(META),
イーベイ(EBAY),ボーイング(BA),アーチャーダニエルズ・ミッドランド(ADM),
ボストン・サイエンスティフィック(BSX)
27(木)アマゾン・ドット・コム(AMZN),インテル(INTC),アムジェン(AMGN),メルク(MRK)
28(金)キャタピラー(CAT),シェブロン(CVX),
マスターカード(MA),エクソンモービル(XOM)
5月
1(月)バークシャー・ハサウェイ(BRK/A,B)
2(火)ファイザー(PFE),スターバックス(STBX),ワンオーク(OKE),
*エクスペディア・グループ(EXPE)
3(水)*クアルコム(QCOM),*エアビー アンド ビー(ABNB),
*アドバンテスト・マイクロ・デバイズ(AMD)
4(木)アップル(AAPL),ブロック(SQ)
5/24 エヌビディア(NVDA)
主な米国企業の四半期決算発表日(米国現地)

*が付いているのは予定、金融サイト等でチェックしたもので変更、中止の可能性があります。何も付いていないのは、企業のサイトなどで確認済み。(4/14現在)

今週の『経済投資クイズ』は・・

第52〜56問

52. 莫大な設備投資が必要な半導体産業ですが、前工程の受託などの製造に特化した、いわゆる「ファウンドリ」の世界トップ企業は?

a.インテル(米国)

b.サムスン電子(韓国)

c.TSMC(台湾)

答えc./TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company) です。

TSMC(台湾積体電路製造、TSM)は、分業化が進む半導体業界で圧倒的な技術力を持つ台湾の企業です。一方、インテル、サムスン電子は、製造から販売を一貫して自社で行う垂直型デバイスメーカー(IDM)の世界トップ2です。

53.米国以外の外国企業等が発行する株式を米国市場などで流通させるために、預託機関によって原株式を裏付けに、発行された米ドル建ての預かり証券、証書ことを何と呼ぶでしょうか?(米国以外の国の企業に投資可能)

a.NHL

b.ADR

c.PCE

答えb./ADR 

米国預託証券、証書(American Depositary Receipt)です。このADRを通じて、ニューヨーク市場やNASDAQ市場で世界中の企業に米国株と同様に投資することが可能となっています。台湾の半導体企業TSMC(TSM)やブラジル石油企業ペトロブラス(PBR)にも投資可能です。

54.欧州産の北海ブレンド、中東産のドバイと並ぶ原油価格の代表的な3指標の一つで、原油先物としてもニューヨークにある取引所において日々取引されているのは?次のうちどれでしょうか?(昨日は、1バレル81ドルくらい)

a.WTI

b.WBA

c.WBC

答えa./ WTI(West Texas Intermediate)は

米国のテキサス州西部を中心に算出される高品質な原油。WTI先物として日々売買されています。WTI原油先物は、市場参加者が圧倒的に多く、その取引量から、原油価格だけではなくインフレや世界経済等の動きを占う重要な指標としても注目されています。

55.市場に関する理論の枠組みでは説明できないけれど、経験的に観測できるマーケットの規則性を何と呼ぶでしょうか?

a.タイムリー

b.サドンリー

c.アノマリー

答えc./アノマリーです。

anomalyは辞書には、例外とか、変異性とありますが、まさに説明できない異質な事象のこと。米国大統領選挙の年は、日米株とも秋に調整することが多いなど、季節的な特性、要因、繰り返される固有の動き(投資理論では説明できない)、アノマリーといえるでしょう。

56.昨日の米国株式市場は、20%を切る落ち着いた水準でしたが、暴落が予想される時などに、この数値が跳ね上がるために恐怖指数と呼ばれるようになったものは次のうちどれでしょうか?

a.UV

b.VIX

c.BDI

答えb./VIX 恐怖指数は、

VIX(Volatility Index)のことで、S&P500のオプション取引のボラティリティ(変動率)から算出されます。この数値が急騰するほど米国の株価指数は下がる負の相関関係にあると言われ、リーマン・ショック時には90%近くまで上昇し、株価が大きく下落し、市場は恐怖となりました。

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