※このブログは、2021年5月の記事です
セールスフォース(CRM)四半期決算より
Salesforce, Inc. (CRM)
セールスフォースの社長兼最高財務責任者であるエイミー・ウィーバーは、「当社の第1四半期の業績は、すべての財務指標において好調でした。記録的な水準の新規ビジネスが発生し、すべての製品、地域、顧客規模において好調でした。
-決算時のコメントより-DeepLで和訳
2021/2-4月期(Q1)*1月決算
- 売上高 59億6300万ドル
- 営業利益 3億5400万ドル
- EPS(調整済み) 1.21ドル
長期的なポイント
“セールスフォースの会長兼CEOであるマーク・ベニオフは、「当社の歴史上、最高の第1四半期となりました。”当社のCustomer 360プラットフォームは、パンデミックからの脱却を加速する企業にとって最も適切な技術であることが証明されたと確信しています。当社のコアビジネスには素晴らしい勢いがありますので、今年度の売上高ガイダンス(見通し)を2億5,000万ドル増の約260億ドルに引き上げます。26年度に売上高500億ドルを達成するための道筋が見えてきました」と述べています。
-決算時のコメントより-DeepLで和訳
クラウドコンピューティングの3つの形
Software as a Service、サースと呼ばれるサービスをサブスクリプション(顧客が定額料金を支払いコンテンツ等を利用する仕組み)を通じ、業績を伸ばしてきたのが、セールスフォース。近年ではアプリ開発のプラットフォームの分野Platform as a Serviceパースでも存在感を示しています。
AWS(アマゾン)、Azure(マイクロソフト)、GCP(グーグル)等最近よく聞く、Infrastructure as a Service、イアースは、仮想サーバ等のシステムインフラを提供するサービスのこと。セールスフォースがマイクロソフトとSaaS市場で激しいシェア争いをしていることからもわかるように、クラウドコンピューティングが、未来の鍵を握るのは確かのようです。
SaaS (Software as a Service-ソフトウエア・アズ・ア・サービス-”サース”)-ソフト企業がインターネット経由でアプリを提供する。
PaaS(Platform as a Service-プラットフォーム・アズ・ア・サービス-“パース”)-アプリケーションの実行環境を提供
IaaS(Infrastructure as a Service-インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス-“イアース”)-システムインフラ(仮想サーバーなど)を提供
1-1-1モデルが示すこれからの企業
セールスフォースが、『世界で最も革新的な企業』『働きがいのある会社』として常に上位に選ばれるのは、ミッションとされる”社会貢献”への本気度が、1-1-1モデルの考え方によって、多くの人に理解されているためと思います。
株式の1%の金額を社会貢献活動に助成する/就業時間の1%をボランティア活動に充てる/製品の1%程度を非営利団体に無償提供する
セールスフォースはこんな会社
セールスフォースを一言で語ると、営業支援や顧客管理等のソフトウエアをクラウドを通じて提供する会社となりますが、M &Aを積極的に活用して、グローバル企業としての地位を高めているのは、GAFAM(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフト)と同じです。
- 1999設立
- 2000年4月 日本法人
- 2004年にIPO(株式公開)
- 2019年8月Tableau(タブロー/データの視覚化ツールを提供しているソフトウェア企業)を153億ドル(1.65兆円)で買収
- 2020年12月Slack(スラック・テクノロジー/ビジネスチャット等を手がける企業)を277億ドル(2.9兆円)で買収発表
- 2021年今年7月を目処にスラック買収を完了する見通し
- ティッカーシンボルは、CRM
- 売上高(2020/21年1年間の)は、212億5000万ドル(26年度の目標500億ドルへ)→日本円で、およそ2兆3000億円
- 時価総額2083億ドル (株価238.1ドル 5/27) →日本円で、だいたい22兆5000億円くらい
特別な技術を持つタブローや世界で14万社が利用しているスラックを高額でも、買収することで企業向けサービスを幅広く手がけるマイクロソフトや他のITグローバル企業に対抗する狙いがある。
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