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テスラのQ1(2022/1-3月)の決算は、四半期としては過去最高!も難題山積みの上、Twitterの買収が不透明感に拍車をかける!?

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目次

ざっくりみると、

  • 売上高、納車台数、営業利益は、四半期としては過去最高のQ1
  • 生産台数は、305,407台、納車台数は310,408台へ
  • サプライチェーン問題で、一部部品価格増加する見込みも、値上げでコスト上昇を吸収

決算概要

2022/1-3月期(Q1)2021/1-3月期(Q1)前年同期比
売上高18,756 10,389+80%
営業利益 3,603 5946.1倍
当期利益 3,318 4387.6倍
EPS 3.22 0.933.5倍
決算概要(※単位百万ドル EPSはドル)

※テスラIRのページより、管理人がまとめました。モデルS/Xとモデル3/Y(←テスラのサイトからどうぞ)の合計台数ですが、多くが後者。

BEV(バッテリー式)電気自動車では・・

米国と中国でシェア1位

納車台数では前年同期比、67.7%増。マーケットの大きな米国と中国におけるBEV市場では、シェア1位を確保。テスラでは生産能力の拡大が続き、ここ数年の納車台数が年率50%増加する見通しを再確認しています。

難題山積み!?

Q1四半期の決算で、過去最高に数字を叩き出したテスラですが、現在、サプライチェーン(供給網)混乱と原材料高という逆風の中でテキサス州とベルリンの工場で増産し、新型コロナウイルスの感染拡大に直面している中国上海にある同社最大の工場を稼働を正常化させるという、難題を抱えています。株式時価総額1兆ドル企業の仲間入りを果たした、テスラといえども新型コロナウイルス、インフレ、ウクライナ情勢など不透明な状況の中でのビジネス運営は、他の米国企業と変わることはないと思います。

さらに・・・・

ツイッター社買収が成立!

5兆5,000億円!!

テスラのイーロン・マスク氏によるツイッター買収が440億ドルの金額で決まりました。買収は難航するものと思われましたが、急転直下の展開。この買収に関し、マスク氏は『言論の自由は、民主主義を機能させるために重要』と改めて強調。また「信頼性を高めるためアルゴリズムをオープンソース化したい」とも付け加えており、8,585万人ものフォロワーを持つ、彼の発言だけに説得力があります。

一株あたり、54.2ドル、総額日本円にしておよそ5兆5,000億円での買収をツイッターの取締役会は全会一致で決議しており、この取引が成立すると、ツイッター社は非上場化されることになります。

株価は調整へ!?

ただでさえ、不安材料が多い株式市場の中で、注目を集めるマスク氏によるツイッター社の買収。今のところ、

  • 買収資金を捻出するためにマスク氏が、手持ちのテスラ株売却に動くのでは?
  • マスク氏によるテスラ経営がおろそかになるのではないか?

との憶測を呼び、ツイッター社買収をネガティブに捉える動きが強まっているようです。

*単位はドル。2021/11.4と2022/4.5は同日の高値。2.24は安値。それ以外は終値です。

株価は、波乱含みの展開の中、市場全体の調整、Q4(2021/10-12月期)の決算発表前後の不透明感(2022年内に新型モデル投入しないなど)もあり、2/24には、700ドルまで下落。その後3/28の株式分割のニュースを好感し、1100ドルを回復していました。しかし、他の企業と同様に高インフレ継続懸念、ウクライナ情勢の深刻化等も重なっていたところに、今回のTwitter買収です。発表前の25日前日終値から121ドル安▼12.6%と大きく下落し、876ドルで26日の取引を終えています。

長期的には、期待大!

すでにGAFAMへの仲間入り

短期的に株価の変動が大きいいうことは、スーパーグロース(超成長)株の特徴と言えます。既存の自動車メーカーさえ扱えなかった、電気自動車という未知の分野を開拓し、さらにはスペースXを通じ、壮大な宇宙へと飛び立とうする、テスラへの期待は膨らんでおり、長期的には、グーグル(アルファベット)アマゾン、メタ、アップル、マイクロソフトの巨大グローバル企業に肩を並べる存在と言ってもおかしくはないと見る投資家は多く存在しています。

                                                           

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